TaraLog/2002-06-02
;DAILY
でみぞう車検出し
昨日申しこんだ車検のため所沢へ。先客がいてしばし待つ。どうやら見積できていたらしい。金額は10万超過。え、乗ってきたのは軽なのにかよ。しまった、とおもいつつ見積うけると7万円台。どうやら違う車のぶんらしい。
三菱の軽を代車に帰宅。ままこせるはすでに到着していた。三菱車はかみさんには受けがよかった。
;GEX;*;SPORTS
FIFAワールドカップ スウェーデンVSイングランド
キックオフ4時間前に最寄り駅出撃かよ
おふくろとともに簡単な食事をおこない、埼玉スタジアム2002にて本日第2日目のFIFAワールドカップ「スウェーデンVSイングランド」の観戦に出かけることに。参加はままこせる、たらこせる、ぶらこせる、しすこせるの4名だ。
キックオフは6時半からなのだが、相当な混雑が予想されるというので、車検だし終了帰宅からそわそわと準備をはじめる。何か楽しいことがはじまる、と勘違いをしたむすこせるが、出発の段になってゴネはじめる。
「少林サッカー観たいいいい」~
昨晩俺は行ってるって。ささと靴まで履き、準備するむすこせると格闘の末、なんとかなだめて出発する。サッカーはサッカーでもこっちはほんもので、これから数回ナマ観戦ができることはまずないであろう展開だ。
先に歩かせといたままこせるに追いつくも調べておいた時刻表の時間には間あわず。乗り代え回数で川越まわりのルートをとった。以前こりているのかままこせるは西武線>JRをタクシーで、と提案する。
電車内では親子二人でいろいろ会話したが、ままこせるは実はワールドカップ観戦も3回目なのだ。ドーハの悲劇で有名な日本がでれなかったアメリカ大会は当時留学
(( というより放浪中か。既に大学出てたから。 ))
していたぶらこせるとともに準々決勝のスウェーデン対ルーマニア戦を、チケット問題でみるころもできない日本人が多かったフランス大会には大枚はたいてしすこせるとアルゼンチン対日本戦を、そして今回はれて三人兄弟とともに観戦の運び。ぱぱこせるが、との案もありながらも、精神的足腰の弱体からテレビ観戦をするらしく母子水いらず、ということになった。
目的のさいたま新心駅に到着。ここからさらに40分ほどバスにユラれていくのだ。なるほど。
発泡酒抱えてスタジアム前まで
まだ他二名は到着していない。ごったがえした改札前には外国人含めたサポーターで賑わっている。インフォメーションセンターが設置されていて、なんだかそれだけで外国にきた感覚の安い俺だ。ままこせる情報によればサポーターどうしのいざこざを避けるべく、最寄駅はわけているのだという。してここはスウェーデン口らしい。ということで旗などをいただく。ベスト4進出に印はうたなかったもののイングランド贔屓の俺、ちょっと複雑。
イングランド贔屓の理由は前回仏大会のベストバウト対アルゼンチン戦だ。結果PK敗戦のゲームだがオーウェンの突破ゴールに4年後、このまま成長すればスゴイことになる、と期待していたのだ。まさかそのイングランド戦の緒戦をおがめることになろうとは。
無事しすこせるとは合流。ぶらこせるは30分ほどの遅刻らしい。しすこせるはキリンの勝Tに勝負メイクで気合い充分だった。ぶら登場前にコンビニに立ち寄ったり、銀行によったり、朝日新聞のブースでむすこせる用に「こりゃいい」とキャラクターシールをもらったりしたのち、シャトルバスの列に並んだ。
シャトルバスの列誘導はボランティア。中途よれた列修正にぎこちなさをみせたがその列の長さ故か誰も怒りだしたりしなかった。ほどなくしてぶらこせる登場。ということでコンビニで購入したビールを注入することにする。と思ったら銀行に行ってた俺のために用意されたのは発泡酒だった。ままこせる曰く、「好きなのだと思って」人の金ならビール飲みます。
列は3時あたりで快調に動き出した。乗車。ぶらこせるが安田記念の話を出し、自らもiPATを叩きはじめる。ああ全然予想するひまもなかったよ。ということで俺はパスする。
その枠順確認もかねてポケピーにてネット接続。はじまっている今日と同じF組の試合のリアルタイム実況を見る。前半はどうやら無得点状態のようらしい。
シャトルバスでスタジアムまで。とにかく遠い。浦和市あらためさいたま市には母校があるのだが、東側にはとんと縁がなかった。それでもソフトボ−ルでグラウンドを借りたとき通った風景できたことのある地域なのだとわかった。
さらにすすんで川を二本ほどまたいでのちスタジアムが目にとびこんできた。え、最寄り駅あんなに離れてんのかよ。
(( 後で知ったが徒歩30分。なんだそりゃ。 ))
蟻の子がわさわさと家屋に向かっているような絵だ。いよいよはじまるのだ。
俺がヒュンダイゴール
バスをおりて会場まで歩く。スウェーデン口ゲート前ではまた行列ができていた。開場まで待機しておくか、とわきで一息つくが駅からまだまだ流れは続いていそうなのでしかたなく最後部まで移動。列の流れはいつしかとまり、停滞。貰った入場時危険ブツチェック用のビニール袋にカメラ等を入れて待つ。うしろから関西弁で
「なんやこの列。やっぱり埼玉やなあ」
と声が聞こえ、列が流れると隙間をぬいぬいすすむカップルの姿。なんにでもつっこまずにいられないんだなあ、ともジャイアンは西の出身なのかもなとふと思った。
すぐに流れはよくなりスタジアム外のブース群までたどりつく。一度入場するとでられないらしいのですっかり母引率の遠足にきた小学生状態のたらこせるブロスはなんか貰えるらしいヒュンダイのブースにまた並ぶ。その前のところで外国人のおじちゃん二人組にシャッターを押してくれ、と頼まれる。変わらず
世界的にいいひとに見える俺だ
。シャッターを切って列へ。膀胱開放活動の女子ふたりといったん別れる。
わき道ではスウェーデンサポーターが応援練習などをしている。
ヒュンダイのブースではコンパニオンのおねえちゃんが取り仕切ってゲームをおこなっている。タイミングよく光にあわせてピコピコハンマーでサッカーボール型のボタンを叩くとLCDがゴールまでたどり着くというもの。ただ、参加者全員にハンドタオルは支給されている。ので、特にゴールしなくてもいいんだが、ゴールまでLCDを運ぶとやんやと歓声があがる。ぶらこせるより先に俺が挑戦。タイミングよく叩いてやるとゴールまで光は進む。やし!
続いてぶらこせる。光はゴール途中で止まってしまう。残念賞も俺と同じ。「んだよ、誰よりもすすんでねえんじゃねえのか」とぶらこせるが笑う。お互い
30超えて小学生状態
だ。
女子ふたりと合流後、入場前にトイレにいって出すものを出す。その後入場。今回、チケットは別名義で送られてきており、「体調不良」の親戚にかわって観戦、という手続き。そのためにわざわざ免許証のコピーを用意したりだとか、委任状なども用意したのだが、そんなものはチェックされなかった。流れの悪い物品チェックのみ。入場して後もスタジアム外では日清他のブースが各種用意されており、行列ができている。ただ、日清のやかんをヘディングでシュートする、とかいったアトラクションにはさすがにひいてしまい、そのままスタジアムへ。今度は人に頼んで全員写真などを撮ってもらったりもした。
買い物もそこそこに着席する。ゲーム開始前のアトラクションがはじまる。
さてイベントといえば食い物と記念品だ。ということでまず売店に並ぶ。弁当は既に売り切れで、バドワイザーもキックオフ1時間半前ということであと数分なのだが売っていただけず。しょうがないのでソフトドリンクと記念カップを購入し、ハンバーガー+ホットドッグで当面の腹の足しにすることとする。ソフトドリンクの記念カップは各会場で違うみたいだ。
記念品売り場は牛歩状態。購入できる商品が並んでいるところでは判別がつきづらいためなのだろう。しすこせるが人柱を買って出たので三人で先に着席して待つことにする。階段を上って5階席。
「1万7千円の、いい席」
などとままこせるは抜かしていましたが、駅前で手に入れた会場案内で調べるとかなりピッチからは離れた席であることが判明。そういえば3〜5万の席があったじゃんかよー、と突っ込みを加える。
だがついた5階席の6列目はもちろんピッチからの距離は離れているものの思ったよりも遠くなくみうらじゅん&いとうせいこうスライドショーのときよりも人の大きさはきちんと見れるのだ。もちろん顔の表情などまでは読むことはできないのだが十分だ。
たらこせるファミリー席は通路から少し入ったところで、松葉杖の大きい男が席までの移動の障害となった。俺は後部席が空いていたのでまたいで着席する。
時間はいつしか5時をまわり、ビール販売の時間となった。しかしトイレ混雑を考慮してソフトドリンクのみで観戦することで合意する。椅子からの移動もおっくうになりがちだったし。
埼玉の高校とか地元民によるアトラクションが開始する。太鼓が叩かれたり、イングランド、スウェーデンということでビートルズのオブラディオブラダ、アバのダンシングクイーンの吹奏楽、チアガールの応援合戦などなど。その後人柱しすこせるがようやくやってくる。手には記念パンフレット人数分。どうやら各種グッズ類は売り切れのものが多かった模様。列のわきの販売グッズ一覧は見ていたが、そんなに欲しいものもなかったのでよしとしよう。しかし、商売っけがねえなあ。ままこせる情報によれば、フランストゥールーズとかでは会場外ではさまざまなスーベニアを販売し、食事もいろいろ、終わった後のパブも確保されていたという。そのおかげで土産にナイジェリアチームのジャージなどを買ってきていただいたわけだが、どうなんだ日本。せめて埼玉の匂いのするものでも販売するというのはどうなんだ。草加せんべいとかごかぼうとか。名物らしい名物がないのが難点だが。
ピッチに入ってくる選手たち
実は
サッカーをナマ観戦するのはこれが初めてだ
。とカミングアウトすると家族もびっくりしていたがほんとうのところだ。ナマとテレビ観戦は違う。うちの家族も言うし、もちろん観戦経験者は皆口を揃えて言う(だろう)。「それがワールドカップっていうのもすげえな」とぶらこせる。だが、クラブチームのゲームには内外ともにそれほど関心のない俺故、今後も観戦の機会はそうはないだろう。さてどんなもんだろうか。
アトラクションを終えてピッチには選手たちがウォーミングアップにあらわれる。大歓声が起こる。「おお、ベッカムだ」ぶらこせるが言うが、俺には捕まえることができない。そういえばショートげなモヒカンにしてたっけかな、と思って目を凝らせば、後頭部にも一本のスジが見える。ああ、今日出場できるんだなあ。
もくもくとウォームアップのおこなわれる中、円形に並んでパス回しなどをおこなっている組とゴール前でシュートやキーパーの練習をおこなっている組とで別れている。「どうやら円形のほうが今日のスターティングだな」とぶらこせる。ベッカムもスターティングメンバーのようだ。
ウォームアップを終えた選手が戻っていく。いよいよ開始だ。液晶ビジョンに大会テーマ映像が流される。ああ、なんかいい感じだ。高ぶってきてちょっと涙がでそうになった。
スターティングメンバーの発表ではベッカムの名前があがったときにはいちだんと歓声が増した。そしてイングランドDF
[ソル・キャンベル:http://fifaworldcup.yahoo.com/jp/t/t/pl/161455/index.html]
の登場シーンで爆笑がおこる。笑顔なんだかとぼけているのかわからない表情ゆえだ
(( リンク先に同じ表情の写真が載っているので確認できる。情報りた姐。サンクス。 ))
。国歌斉唱。俺たちの入場時にはいなかった後ろ席もつまり、30過ぎくらいの男どもがやいのやいのと浅いサッカー談義をかましており、そこから、
「メキシコの選手の国歌のときのポーズはアイーンだぜ、アイーン。志村けんに教わりにいったんだから」
などと聞こえてくる。
応援のほうはスウェーデンが軽く明るめ、イングランドが重低音のうねるような「ゴッドセイブザクイーン」で対象的。おお、いよいよキックオフなのか。長かった。長かった。長いのはここまで書いてる文章の長さで自分もよくわかるよ。でもゲーム内記述はけっこうしょぼしょぼだよ。すまん。印象的なところくらいしか書くことできないからなあ。
ベッカムのコーナーキックの軌跡を追って
前半。たらこせる初のナマ観戦である。もちろん解説もなければボ−ルを持った選手のクローズアップも、選手の表情もとらえることはできない。ただピッチに集中するのみ。緒戦ということもあってかデータ的にはスウェーデンに勝ったことがないというイングランドはバックパスを多用しているように思えた。急ぎすぎず、あせらずに得点議会をうかがっているといった感じ。それでもベッカムやオーウェンらにボ−ルが渡るとそれだけでスタジアムが湧いた。そう、プレイになにかしらおこりそうに思える風情があるのだ。もちろん、顔など判別のつかない距離
(( とはいえベッカムは頭で判別できるのだが。 ))
なので選手確認はしすこせるの購入してきたガイドと背番号をてらしてなのだがイングランドの黒人選手が前線、中盤、後衛ともによい。黒い人レスのスウェーデンとの対戦
(( アメリカ大会にはいた。ダーウィンだったっけか。スウェーデンの戦いっぷりは3位決定戦くらいしか記憶にないのだがやはり目立っていて覚えている。 ))
なのかもしれないが11番が止められてからも粘り強い。
「11番、いいなあ、誰?」
「えーっと、ヘ、ヘスキー?後半交替予定でとばしてるのかもな」
ぶらこせるの解説。こうやって選手覚えていくのかもな。
などと感慨にひたる余裕のあるものではなし。イングランドのコーナーキックチャンスが訪れる。キッカーはベッカムだ。足の具合は実際のところどうなのか。この日一番のフラッシュ。そしてスウェーデンのゴールマウスがおれたちの席の前方で、奥のコーナーのベッカムがよくわかった。
ボウン。
ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ。
ええ、コーナーキックってこんなにドライブかかってるもんなのかよ。手前にむかってくるコーナーの映像に瞬間凍る。瞬時解凍。コーナーにむかってくる白いユニフォーム。黒い頭でジャストミート。揺れるネット。
Dooooooowwww
歓声があがる。イングランドの先制だ。思わず俺も声を漏らしている。あ、あれ、あの選手は...。ビジョンには会場をわらかせたキャンベルのあのツラがあった。
得点後もイングランドペースで試合は続いた。変わらずヘスキーは切りこんでくるし、オーウェンもボ−ルをもつとゴールは揺らせないまでもいいプレイをみせる。一方のスウェーデンはトラップミスやフォーメーションの乱れからなのかとにかくボ−ルをつなげないでいる。イングランドがさせていないのか力の違いなのか。このまま試合は終わってしまうものと思った。ハーフタイム。ちょっといっぷく、と席をたとうとする。が、席をふさぐギプス男をさけるため、前の席をまたいでいくことに。
ガシャン。引き足を隣の席のとどのような体型のおばちゃんのドリンクカップにぶつけてしまう。流れる液体。平謝るおれ。
ハーフタイムは一瞬だ。ビールはこの時間帯で終了する。んがさすがに販売窓口のある2階下まではいけそうにない。選手のアップがはじまりだしたころ着座する。
あと45分。もうこの祭りも終わってしまうのだ。
ままこせると目が合ったときに、「兄ちゃん、いい試合だね」
(( いまだに二児の父掴まえてにいちゃんもないもんだが。 ))
と少し眼鏡の奥の目を潤ませながら話す。
後半、さらに加点かと思いきや
さて、コーナーは変わって目の前ではなくなったが前半の流れそのままでイングランドの追加点期待で臨んだ後半。しかし、スウェーデンの動きが違って思えた。というか、クリアするイングランドのボールのその場所にスウェーデンの選手が「いる」のだ。セカンドがつながる波状攻撃はやはり怖い。クリアミスのような感じのボールに
COLOR( Tan アレクサンデション)
が打ち込む。このミドルシュートが、またも俺たちの目の前のゴールネットを揺らした。イングランド応援組としては複雑...のはずも、目の前のシュートに「おう」と唸る。アルゼンチンがナイジェリアを下したことは既に知っており、このリーグ勝ち点はいくらでもあってよい状態なのだ。どうするイングランド?
しかし得点アシストとなったコーナーを放った
COLOR( Tan ベッカム)
をイングランドはすぐに下げてしまった。体調か、それとも久しぶりの公式のピッチということもあってなのか。そしてゲームは既にスウェーデンに傾いていた。
COLOR( Tan オーウェン)
のドリブル突破でシュートを放つもわずかに外す。それ以外はほとんどイングランドが猛攻に耐えるという状態だ。それがロスタイムの表示のときまで続く。4分。だがそこからはどちらも無理をしない〜緒戦での勝ち点1確保のプレイとなっていた。ホイッスル。終了。こうして俺のサッカー筆おろしは終了した。目の前のゴールでこの試合のすべての得点が決まったことももちろんだが、まさしく、時間を忘れるような緊張感、目の離せない時間が終了しての高揚感とその逆の安堵感。複雑な気持ちでぼんやりとピッチを眺めていた。だが5階席。この混雑を切り抜けていかねばならない。背の低い女子二人を気にしながら席をたった。
ごみの回収はないもの、と思っていたらボランティアが袋を持って回収している。ここで食事した際のごみなどを捨てる。このとき金属探知のため袋を移動しておいたコンパクトフラッシュカードも一緒に捨ててしまう。ちょっとした数時間単位のセーブデータがッ!と気づくのはその翌日のことなんだが。