TaraBookShelf/2002-11-20
;BOOK;「大江戸死体考」読了
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- 氏家幹人「大江戸死体考―人斬り浅右衛門の時代」
Amazon.co.jp 寝かせて今年になって読んだCOLOR(BROWN):「不義密通」COLOR(BLACK):と同じ著者の著作で、Amazonにて検索のおりに知った本作は、COLOR(BROWN):山田風太郎COLOR(BLACK):の明治モノにも登場してくるCOLOR(indianRed):山田浅右衛門COLOR(BLACK):のその仕事っぷりと江戸時代の刑死・死体事情について書かれている。COLOR(BROWN):「警視庁草紙」COLOR(BLACK):登場の浅右衛門は閏八代、つまりは数えられない9代目にあたる模様。
COLOR(BROWN):山田風太郎COLOR(BLACK):の著作ないでは伺い知ることのなかった(もしかしたら記述もあったかも知れないが)人丹販売や斬罪だけでない、人斬りについての解説がかなり興味深い。また、死と向き合う職業ということもあり、三代目から俳諧をたしなんだという話もあり、なかでも七代目吉利作の> ''花になれ 花になれとや 春の雨''
なぞ、その仕事を絡めて考えるだに味わい深いものを感じる。
また、現在となっては狂気のさたとしか思えないデスゲーム「ひえもんとり」などはさらに深めたいと思った。フィクションとしては直木賞受賞小説COLOR(BROWN):「斬」COLOR(BLACK):があるという。読みたい。
エピソードにCOLOR(indianRed):阿部定COLOR(BLACK):事件を持ってきて、歴史の暗部、陰部についてつまびらかでない現在に対して「もっと闇を」とまとめているが、津山三十人殺しを含めておっかけてる俺にさらに宿題をふっているのかと思った。 #clear