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とうとう牛股師範代が最期を...。んが、ここまで物語を牽引してきた名脇役だったのにもかかわらず、その最期の描写については物足りなさが残る。ってか、骨削りシーンと同時進行ではさもあらん、なのだが((原作は短編でほんの一瞬で登場が終了しているのは既に知っているので、原作に忠実云々といったツッコミはご容赦。既に別の物語になってるし。))。

金子修介が「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」にてキノコ雲を出したときに、「水爆怪獣を描く覚悟あっての所行か（いや、ない）」と思ったものだが、福島聡は静岡＝第五福竜丸の生誕地、ではなく、京都に核を落としました。いよいよ本巻から中国占領下の日本、天皇家スイス隔離といったあたりも用意してコミックビームで覚悟の上の筆を走らせている模様。くちびるの編集長もしてやったり、なのだろうなあ。

本作で「人の死の値段」に触れているがあとがきで鈴木みそ氏本人の父上が現在意識不明の状態が長く続いている件について語っていた。ほんの一ヶ月という時間ではあったが一方通行の戻らない人を相手にする肉親の気持ちを少々思い返してみる。返事をしても戻らぬ人の看病というのはなかなかに染みる。